A Certain Justice (Adam Dalgliesh Mysteries)
P. D. James / Ballantine Books, 1997 その昔、5年ほど前にアメリカから帰って来る時、大学のブックストアで1冊1ドルの棚にあったので買ったミステリ。ロンドンの裁判所が舞台で、イギリス英語の法律用語がたくさん出てくるので、序盤ものすごくとっつきにく、なかなか読む気が起きなかったが、今回、通勤電車の中でちまちまと1ヶ月ほどかけて読破。431ページあるのだけれど、300ページくらいまでやたらにたくさんの登場人物が、それぞれの人生を語りだして、誰が誰だかわからないし、登場人物に感情移入できない。でも、300ページを越えたころから、それまで張ってきた伏線を縦横無尽に使って、急に事件が展開してきて一気に面白くなった。主人公とは思えないほど影の薄いAdam Dangliesh警部も、部下の刑事Kateもだんだん魅力的になってきたし。久しぶりに、謎解きが納得できて面白いミステリだった気がする。この本の中表紙の書評に目立つ"satisfying"という言葉が、この本をよく表している。 調べてみたら、あの『女には向かない職業』もこのAdam Danglieshシリーズなんだ。コーデリア・グレイは覚えているけれど、Adam Dangliesh警部は記憶にないな・・・;;。また読んでみようかしら。コーデリア・グレイもシリーズに何度か登場するみたいだし。 日本語訳も出ている。ハヤカワ・ミステリの表紙は渋いな。 正義(上) P.D. ジェイムズ・著、 青木 久恵・訳 / 早川書房 正義(下) P.D. ジェイムズ・著、 青木 久恵・訳 / 早川書房
by sheepish_grin
| 2006-07-06 23:30
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