『ぐるりのこと』

ぐるりのこと
梨木 香歩 / / 新潮社、2004年

『春になったら苺を摘みに』がとても面白かったので、梨木香歩をまた読んでみる。図書館でエッセイがあったので、借りてきた。

「ぐるりのこと」は、「日常生活の身の回りのこと」の意味でつかっているようだ。前回の『春になったら苺を摘みに』は、作者がイギリスでであったいろいろな人との関わりを書いていて、そこが魅力的だったのだけれど、『ぐるりのこと』は彼女が考えたことをぽつぽつと書いている。すごく真面目で頭がよくて、真摯な人なのだろうけれど、軽くは読めない感じ。でも、世界の政治的問題よりも、そばにいる人々の背景や生業を気にかけたいという姿勢は、共感できる。

イギリスのドーバー海峡を望む断崖を散歩していて、「ポール・サイモンをもっと隠者風にしたような」男性に出会う、という一節があって笑ってしまう。そうか、そういえばこの人は小説で、『僕とフリオと校庭で』の曲を出したりしていたんだった。きっとポールが好きなんだな。たぶんポール・サイモンの歌詞が好きなタイプと見た。
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by sheepish_grin | 2007-05-14 14:49 | 梨木香歩
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