sheepish grin
2008-08-24T23:23:22+09:00
sheepish_grin
ひびつれづれ、読書日誌。ミステリとファンタジーと子どもの本好きです。
Excite Blog
『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』
http://sheepish.exblog.jp/9535267/
2008-08-24T23:22:49+09:00
2008-08-24T23:23:22+09:00
2008-08-24T23:23:22+09:00
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荻原規子
荻原 規子 / / 角川グループパブリッシング (2008)
荻原規子の新刊。デビュー作『空色勾玉』から20年、ティーンズ小説の香り豊かな『西の良き魔女』シリーズを経て、こう来たか・・・。和のファンタジー。荻原規子さんは、ブログを読んでいても、ずいぶんとアニメやマンガがお好きそうなので、何となく予想できた方向だったのだが・・・人を食ったようなサブタイトルがいい感じだ。主人公のいらいらする具合もいい。
これ、シリーズものになるのだろうな。なかなか強引な展開のストーリーだけど、今後の展開が楽しみ。]]>
『奥津城』
http://sheepish.exblog.jp/9534773/
2008-08-24T22:46:27+09:00
2008-08-24T22:47:00+09:00
2008-08-24T22:47:00+09:00
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King, Laurie R.
ローリー・R. キング/ 佐々田 雅子・訳/ 集英社 (2001)
ケイト・マーティネリ・シリーズとメアリ・ラッセル・シリーズの、ローリー・キングの単発小説
。かつて自分もカルト宗教に所属していた宗教学者の女性が、FBIの依頼で「チェンジ」という宗教コミュニティに潜入捜査する。ローリー・キングは、自分が宗教学専攻だったから、どうしても宗教が絡むなあ・・・ケイト・マーティネリ・シリーズは、宗教色がそれほど強くないけれど(それでも宗教家はいつも出てくる)、メアリ・ラッセルの方は、メアリが宗教学専攻だもんな。あ、でも、『奥津城』は、初めて宗教がメインテーマの小説かも。
主人公のアンが、潜入捜査中は言葉遣いも変わるのがおもしろい。英語だとどうなっているんだろう。「奥津城」は、神道のお墓のことらしいんだが、この邦題、どうなのかしらん・・・。
原題は、A Darker Place。
A Darker Place
Laurie R. King / Bantam Dell Pub Group (Trd), 1999]]>
S is for Silence
http://sheepish.exblog.jp/8013215/
2008-01-15T23:35:00+09:00
2008-06-01T23:43:50+09:00
2008-01-17T23:49:19+09:00
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Grafton, Sue
Sue Grafton / Putnam Pub Group (T), 2005
図書館で2回借りてやっと読破。スー・グラフトンのアルファベット・シリーズも19冊目。
今回は30年以上前の事件を追うもので、キンジーの一人称だけではなく、34年前の
エピソードも三人称で挿入されていて、なかなか凝っている。
まあ19冊目までくると、ちょっと目先を変えたくもなるんだろうなあ。
残るは2007年12月に出た最新刊 "T" Is for Trespassだけになった。
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『シドニー!』
http://sheepish.exblog.jp/7034819/
2007-09-21T23:39:00+09:00
2007-09-23T23:51:54+09:00
2007-09-23T23:51:54+09:00
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村上春樹
村上 春樹 / 文芸春秋、2004年
シドニー! (ワラビー熱血篇) (文春文庫)
村上 春樹 / 文芸春秋、2004年
村上春樹のシドニー・オリンピック観戦記。いつものかるーいエッセイかと思って読み始めると、まず有森裕子のバルセロナ・オリンピックと、マラソンの犬伏選手の話が小説風に始まる。その後は、シドニー・オリンピックのエッセイが続く。夜更かしはせず、ジョギングと水泳と執筆と料理とたまのライブ通いの描写が気持ちのいい、いつものエッセイとは違い、安ホテルに泊まって、外食が続き、観戦で夜遅くなっている。村上春樹は、「らしく」ないことをやってみたかったのだろうか、と思いつつ読み進める。
普通のスポーツ記者なら書かないような、歴史の話や、人食いサメ、地元の新聞のコラムなんかが面白い。オリンピック中、観光客であふれて交通ダイヤが乱れるからと言って、シドニー市内の学校は休校になり、企業も多くが特別休暇になったってすごいな。東京でオリンピックがあってもそういうことにはならないだろうなー。そうなればいいのに。]]>
『ぐるぐる猿と歌う鳥』
http://sheepish.exblog.jp/7034634/
2007-09-17T23:25:00+09:00
2007-09-23T23:33:19+09:00
2007-09-23T23:33:19+09:00
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加納朋子
加納 朋子 / 講談社、2007年
加納朋子の新作、図書館で見つけたので借りてみた。この人はいいペースで新作が出る。
今回は児童書らしいが、「日常の謎」の加納朋子ワールド全開な感じ。多少強引なのも加納さんらしい。
社宅で暮らす子どもたち、閉塞感がうまく描かれている。子どもも大変なんだよね。
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『私という病』
http://sheepish.exblog.jp/6290073/
2007-06-10T23:39:00+09:00
2007-09-23T23:38:55+09:00
2007-06-12T00:01:04+09:00
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その他の作家
中村 うさぎ / / 新潮社、2006年
女性に対する暴力、を考える時に、セックス・ワーカーと性産業は何らかの形で関わってくる。関連の論文は読んだことあったけれど、そういえば、当事者の話とか体験って知らないないなー、と、とりあえずデルヘリ嬢体験記を読んでみる(短絡的か・・・)。
「女としての価値」を確認するという目的の下、数日間デルヘリ嬢になった中村うさぎ、それが果たして「典型的」性風俗体験記なのかは別として、色々考えさせられる本だった。]]>
『ラスト・イニング』
http://sheepish.exblog.jp/6209061/
2007-05-25T23:07:00+09:00
2007-05-30T23:59:29+09:00
2007-05-30T23:59:29+09:00
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あさのあつこ
あさの あつこ / 角川グループパブリッシング、2007年
「バッテリー」シリーズの続編で、今度は瑞垣くん視点で描かれている。こんなに古典に造詣が深い高校生男子とか、あんなに胆の据わった高校生男子がいるとは思えないけど、おもしろかった。瑞垣視点だからか、やたらに情景描写が凝っている。そして、何と言っても、瑞垣妹がかわいいなー。
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『エンジェル・エンジェル・エンジェル』
http://sheepish.exblog.jp/6225500/
2007-05-20T15:01:00+09:00
2007-06-02T15:11:03+09:00
2007-06-02T15:11:03+09:00
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梨木香歩
梨木 香歩 / / 新潮社、2004年
梨木香歩、もうちょっと読んでみる。今は寝こみがちの、さわこおばあちゃんと、孫のコウコのお話が交互に続く中篇。さわこおばあちゃんが少女のころの話は、旧仮名遣いになっている。人の悪意と赦しの話(と単純化していいのだろうか)を、さらりと書いている。梨木香歩は宗教学を勉強していたとエッセイで読んだが、なんとなくわかるなあ。
短いし、さっくりと読める。さわちゃんの若いころ、カトリックの学校でお菓子作りを習うところが楽しい。]]>
『ぐるりのこと』
http://sheepish.exblog.jp/6225463/
2007-05-14T14:49:00+09:00
2007-06-02T15:00:55+09:00
2007-06-02T15:00:55+09:00
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梨木香歩
梨木 香歩 / / 新潮社、2004年
『春になったら苺を摘みに』がとても面白かったので、梨木香歩をまた読んでみる。図書館でエッセイがあったので、借りてきた。
「ぐるりのこと」は、「日常生活の身の回りのこと」の意味でつかっているようだ。前回の『春になったら苺を摘みに』は、作者がイギリスでであったいろいろな人との関わりを書いていて、そこが魅力的だったのだけれど、『ぐるりのこと』は彼女が考えたことをぽつぽつと書いている。すごく真面目で頭がよくて、真摯な人なのだろうけれど、軽くは読めない感じ。でも、世界の政治的問題よりも、そばにいる人々の背景や生業を気にかけたいという姿勢は、共感できる。
イギリスのドーバー海峡を望む断崖を散歩していて、「ポール・サイモンをもっと隠者風にしたような」男性に出会う、という一節があって笑ってしまう。そうか、そういえばこの人は小説で、『僕とフリオと校庭で』の曲を出したりしていたんだった。きっとポールが好きなんだな。たぶんポール・サイモンの歌詞が好きなタイプと見た。]]>
『大奥』
http://sheepish.exblog.jp/6075590/
2007-05-12T17:56:00+09:00
2007-05-13T18:05:42+09:00
2007-05-13T18:05:42+09:00
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その他の作家
よしなが ふみ / 白泉社、2005年
大奥 第2巻
よしなが ふみ / 白泉社、2006年
会社の人が貸してくれたので読んでみたのだけれど、大変面白い。早く続きが出ないだろうか。徳川時代、男性しかかからない病気が広がり、日本の男性人口が4分の一にまで減ってしまう。「体力はあるけれど病弱な男」にかわって、女が政治や労働の主な担い手となる。なので将軍も女性、大奥には男性がはべっている。
単純に男女を逆転したのではなく、男性は力が強いので、女性に対する暴力もあるなどと設定が非常に上手い。2巻はストーリーが辛くなるけれど、面白い。絵が非常にきれいで、男の人が美しいし。センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、と帯にあったのでググってみると、ジェンダーSF研究会と言うところの賞らしい。ふむふむ。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞も受賞したそう。やるなあ文化庁も。
こういうマンガを読むと、もっとマンガを読まなきゃ、と思う。]]>
『サマータイム』
http://sheepish.exblog.jp/6075688/
2007-05-07T18:11:00+09:00
2007-05-13T18:20:43+09:00
2007-05-13T18:20:43+09:00
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佐藤多佳子
佐藤 多佳子 / 新潮社、2003年
勢いに乗って佐藤多佳子を読む。『サマータイム』はデビュー作で、同じ登場人物が登場する4つの短篇が文庫には載っている。軽く読めるが、やはり短篇なので、『黄色い目の魚』のようなエネルギーには欠けるかも。夾竹桃のピンクとか、登場人物のワンピースの色、ゼリーの色など、色が印象的な作品。「サマータイム」は前にも読んだことがある気がするな。単行本は1993年発刊。]]>
『アボウト・ア・ボーイ』
http://sheepish.exblog.jp/6075442/
2007-05-06T17:30:00+09:00
2007-05-13T17:45:27+09:00
2007-05-13T17:45:27+09:00
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Honrby, Nick
ニック・ホーンビィ / 新潮社、2002年
図書館で見かけたので、久々にニック・ホーンビィを読んでみる。『ハイ・フィデリティ』と似ている感じだけど、『アバウト・ア・ボーイ』は主人公の30代男性ウィルがさらにだめっぷりを発揮している。もう一人の主人公、12歳のマーカスの成長っぷりは読んでいて楽しい。マーカスのママは、ベジタリアンで、オーガニック派で、マーカスに最近のロックやポップスは女性を卑下しているからとジョニ・ミッチェルを聞かせている。微妙に身につまされる感じ。
ウィルのお相手になる女性が大変素敵な感じなんだけれど、ウィルとつりあうかどうかは、彼の今後の成長にかかっているのかも。
原書は1998年発行。
About a Boy (Penguin Joint Venture Readers)
Nick Hornby / Penguin Books Ltd, 1998]]>
『夜のくもざる』
http://sheepish.exblog.jp/6075258/
2007-05-06T17:16:00+09:00
2007-05-13T17:22:05+09:00
2007-05-13T17:22:05+09:00
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村上春樹
村上 春樹 / 新潮社、1998年
村上春樹のシュールな超短篇(2~3ページ)小説。シュールすぎてわけわからなくて面白い。鉛筆削りコレクターの渡辺昇、好きだなあ。さっくり読める1冊。安西水丸の絵もよい。
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『神様がくれた指』
http://sheepish.exblog.jp/5992628/
2007-05-01T23:48:00+09:00
2007-05-02T23:56:14+09:00
2007-05-02T23:56:14+09:00
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佐藤多佳子
佐藤 多佳子 / 新潮社、2000年
勢いに乗って佐藤多佳子の本を借りてみる。高校生ものがよかったのだけれど、予約がいっぱいだったので、とりあえず空いていたこの本で。佐藤さんによると、この本は「純エンターテイメント」として書いたとか。最初は、主人公がスリで、同居人が占い師で・・・という設定においていかれそうになったが、中盤から読ませるなあ。占い師の昼間薫さん最高。素敵だ。最終的にきちんと純エンターテイメントな作品。]]>
『モノレールねこ』
http://sheepish.exblog.jp/5992507/
2007-04-30T22:52:00+09:00
2007-05-02T23:44:37+09:00
2007-05-02T23:44:37+09:00
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加納朋子
加納 朋子 / 文藝春秋、2006年
図書館で書棚をチェックしていたら、加納朋子の新刊を発見。こうやってたまたま発見するのもうれしい。連作短編集が多い加納朋子だけれど、『モノレールねこ』は単発短編集。ほのぼのした話も多いけれど、「パズルの中の犬」「シンデレラのお城」など、日常生活に潜んでいる、人の心の陰りを描いている気がする。あと、「マイ・フーリッシュ・アンクル」のおじさんはいかんでしょう。こらこら。前の『コッペリア』を読んだ時も思ったのだけれど、優しくていい人がたくさん出てきた加納朋子の作品に、少しずつ人間の闇の部分も描かれてくるようになったのかも。残酷と美しさは紙一重、というか。よきにつけ、悪きにつけ。最後に収録されている「バルタン最後の日」は、読後感もよく楽しく読める。ザリガニのバルタン、かわいいし。]]>
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