カテゴリ:その他の作家( 14 )

『私という病』

私という病
中村 うさぎ / / 新潮社、2006年

女性に対する暴力、を考える時に、セックス・ワーカーと性産業は何らかの形で関わってくる。関連の論文は読んだことあったけれど、そういえば、当事者の話とか体験って知らないないなー、と、とりあえずデルヘリ嬢体験記を読んでみる(短絡的か・・・)。

「女としての価値」を確認するという目的の下、数日間デルヘリ嬢になった中村うさぎ、それが果たして「典型的」性風俗体験記なのかは別として、色々考えさせられる本だった。
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by sheepish_grin | 2007-06-10 23:39 | その他の作家

『大奥』

大奥 第1巻
よしなが ふみ / 白泉社、2005年


大奥 第2巻
よしなが ふみ / 白泉社、2006年

会社の人が貸してくれたので読んでみたのだけれど、大変面白い。早く続きが出ないだろうか。徳川時代、男性しかかからない病気が広がり、日本の男性人口が4分の一にまで減ってしまう。「体力はあるけれど病弱な男」にかわって、女が政治や労働の主な担い手となる。なので将軍も女性、大奥には男性がはべっている。

単純に男女を逆転したのではなく、男性は力が強いので、女性に対する暴力もあるなどと設定が非常に上手い。2巻はストーリーが辛くなるけれど、面白い。絵が非常にきれいで、男の人が美しいし。センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、と帯にあったのでググってみると、ジェンダーSF研究会と言うところの賞らしい。ふむふむ。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞も受賞したそう。やるなあ文化庁も。

こういうマンガを読むと、もっとマンガを読まなきゃ、と思う。
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by sheepish_grin | 2007-05-12 17:56 | その他の作家

『五十嵐文男の華麗なるフィギュアスケート』

五十嵐文男の華麗なるフィギュアスケート
白石 和己 / 新書館、1998年

フィギュア・スケートを見るのが好きだ。中学生~高校生くらい(長野五輪前後かな)で一番よく見ていた。当時は今みたいに地上波でチャンピオンシリーズなど放映していなくて、NHK BSで深夜に放送しているのをビデオにとって一人観ていたものだ。今思うと渋すぎる・・・。でもジャンプの種類の名前(ルッツとかサルコー)は分かるけれど、どう違うかは分からない。ちなみに当時好きだったのは、カナダのエルヴィス・ストイコ選手。スピンが上手でマッチョなスケーティングをする。

と、言うような記憶がこの本を読んでいるとフラッシュバックしてきて大変楽しかった。当時、フィギュアの解説と言えば五十嵐文男さんで、わたしは彼の冷静かつ的確で愛のこもった解説が好きだった。最近、フィギュア・スケートは国別対抗戦とかよく分からないものまで民放で放送されるようになったので、露出度は増えたが、五十嵐さんの解説が聞けなくなって寂しい・・・。本田武史くんもいいんだけどねぇ。本当にいいフィギュアのプログラムは、人の心を動かす作品なのだ、と五十嵐さんが語っていて、川原泉の『銀のロマンティック…わはは』のようで面白かった。
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by sheepish_grin | 2007-04-30 01:20 | その他の作家

『女房が宇宙を飛んだ』

女房が宇宙を飛んだ
向井 万起男 / 講談社、1998年

先日読んだ『君についていこう』の続編。さくさく読めるので、通勤の時にちょうどいい・・・と思っていたら、借りてきた日曜日に、ごろごろしながら全部読んでしまった。やれやれ。

今回は、向井千秋さんの最初の宇宙飛行の2週間を追ったもの。マキオちゃんの宇宙飛行士マニアっぷりと、チアキちゃんが宇宙飛行で一番感動したことの意外性が楽しい。離れて暮らすことがほとんどの二人だから大変だろうけれど、いいカップルだなあ。向井千秋さんが書く体験談も読んでみたいのだけれど、無理かしらん。
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by sheepish_grin | 2006-11-13 01:11 | その他の作家

『三谷幸喜のありふれた生活』

三谷幸喜のありふれた生活
三谷 幸喜 / 朝日新聞社、2002年

新聞に今も連載されいるエッセイ「ありふれた生活」を読むのが好きなので、単行本になっているものを読んでみた。連載の最初のころはアメリカにいたから読んでいなかったし。三谷幸喜の程よいだめっぷりは読んでいて楽しい。

最近エッセイづいている。こういうエッセイはかるーく読めるので、疲れ気味のときに読みたくなるのかも。
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by sheepish_grin | 2006-10-28 16:09 | その他の作家

『君について行こう』

君について行こう〈上〉女房は宇宙をめざす
向井 万起男 / 講談社、1998年


君について行こう〈下〉女房と宇宙飛行士たち
向井 万起男 / 講談社、1998年

先日新聞に、宇宙飛行士の向井千秋さんの夫の向井万起男さんの談話が載っていた。「僕も昔から宇宙飛行士になりたかったけれど、実際に応募するチャンスがあった時には、自分の医師としてのキャリアをどうしよう、とか色々考えて迷ってしまった。でも妻は募集広告を見て、すぐに決断して、実際に宇宙飛行士になってしまった」というような趣旨のことが書いてあるのを読んで、「慎重すぎず、向こう見ずなくらいでなきゃ、夢を実現したり、自分の人生や社会は変えられないのかも」とすとんと納得してしまった。見る前に飛べ、だ。

新聞の記事の一節があまりに印象的だったので、本も読んでみた。向井万起男さんの本業は病理学医。残念ながらこういう読ませるタイプの文章はあまりお上手ではなくて、話があっちこっちに行く。ゴーストライターというのはこういう時に必要なのかも、と思いながら読んでいると、中盤から内容のパワーが文章を凌駕して、本自体はとても面白かった。本を読み終えると、「マキオちゃん」と「チアキちゃん」のお友達のような気分になったし。しかし、向井千秋さんは、思い切りだけの人ではもちろんなくて、ものすごく強い意志と努力の人だ。

宇宙飛行士の訓練の内容よりも、一番興味深かったのは、NASAの「家族支援プログラム」。宇宙飛行士の家族を精神的にサポートするシステムだそうだ。向井万起男さんも、
このプログラムの根底に流れている"人間とは弱いものだ、脆いものだ、助けを必要としているのだ"という考え方、さらに、"宇宙飛行士だって、人間としての弱さと脆さを持っているのだ"という事実をNASAという国家機関があっさり認めていることに感心した(上巻 p.197)
と書いている。NASAはずいぶんとマッチョな組織文化のようだけれど、こういうところは本当にしっかりできているようだ。アメリカの大学も、学生やスタッフの精神的サポートには力が入っていて、わたしも何度もお世話になったな、と思い出した。

この上下巻は、シャトルが打ち上げられたところで終わっているので、続きも読んでみようかな。
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by sheepish_grin | 2006-10-28 16:04 | その他の作家

『13階段』

旅行から帰って次の日からぱきぱき修論を書こうと思っていたのだけれど、結局たらたらしてしまった。反省。

13階段
高野 和明 / 講談社、2004年

これも、もらったので読んでみた。2001年の作品の文庫化。江戸川乱歩賞受賞とか。確かに上手いし面白いんだけど、疲れる小説だった。なんでだろう。何かマッチョだからかな。刑務所はマッチョだ。スティーヴン・キングの『グリーン・マイル』もマッチョではあったけれど、ねずみのミスタ・ジングルスの存在でちょっと緩和されていたのかも。でも、作者は参考文献もかなり調べているようだし、刑務所とか、知ってるようで全く知らない世界を小説で垣間見ることができるのはいいことだ。でも疲れたけど。今度はもうちょっとほのぼの出来る話を読もうっと・・・。
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by sheepish_grin | 2005-05-22 13:04 | その他の作家

『月読』

月読―自選作品集
山岸 凉子 / 文芸春秋、1996年

もらったので読んでみた。1978年から1986年にかけての短編を集めたもの。山岸涼子は『日入処の天子』と『アラベスク』を読んだことがある。この二つは作風が違うけれど、どちらも面白かった。この『月読』は結構重かった。うむむ。『日入処の天子』も重かったけれど、短編で重いと救いがなくなるんだよね。表題作『月読』は、荻原規子の『青色勾玉』を思い出して、同じ題材でも料理の仕方でこんなに違うものか、と面白かったけれど。でもまたいつか読み返してみよう。
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by sheepish_grin | 2005-05-22 12:26 | その他の作家

『六枚のとんかつ』

六枚のとんかつ
蘇部 健一 / 講談社 1998年

えーと、壁本(読後、壁に投げつけたくらい、内容に納得できない本の意、だとか)として、業界(?)では有名なミステリだそうだ。冗談で海の向こうまで送って頂いた。うむむ。本当にくだらなかった・・・(苦笑)。

↑の版は絶版の模様。
六枚のとんかつ
蘇部 健一 / 講談社
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by sheepish_grin | 2005-02-26 12:10 | その他の作家

『完全犯罪はお静かに』

やっとペーパーが終わった・・・出来はともかく・・・。この学期は、授業を取りすぎて、本当に大変だった。と、ほっと一息ついて、大学の東アジア図書館に行く。日本語の小説も置いてあるので、ぼーっと読める本でも、と2冊借りる。うーむ、あまり選択肢がない・・・。

完全犯罪はお静かに―ミステリー傑作選〈28〉
日本推理作家協会編 / 講談社文庫 1995年

11人の作家の短編アンソロジー。宮部みゆきも入っていたし、軽く読めそうだったので。でも、宮部みゆきのは読んだことがあるのだった。何だか救いのない話が多いなぁ、と思いつつ読む。やるせないなかにも希望がほしいんだけどなぁ。うむむ。
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by sheepish_grin | 2004-12-20 14:35 | その他の作家