カテゴリ:King, Laurie R.( 6 )

『奥津城』

奥津城 (集英社文庫)
ローリー・R. キング/ 佐々田 雅子・訳/ 集英社 (2001)

ケイト・マーティネリ・シリーズとメアリ・ラッセル・シリーズの、ローリー・キングの単発小説
。かつて自分もカルト宗教に所属していた宗教学者の女性が、FBIの依頼で「チェンジ」という宗教コミュニティに潜入捜査する。ローリー・キングは、自分が宗教学専攻だったから、どうしても宗教が絡むなあ・・・ケイト・マーティネリ・シリーズは、宗教色がそれほど強くないけれど(それでも宗教家はいつも出てくる)、メアリ・ラッセルの方は、メアリが宗教学専攻だもんな。あ、でも、『奥津城』は、初めて宗教がメインテーマの小説かも。

主人公のアンが、潜入捜査中は言葉遣いも変わるのがおもしろい。英語だとどうなっているんだろう。「奥津城」は、神道のお墓のことらしいんだが、この邦題、どうなのかしらん・・・。

原題は、A Darker Place

A Darker Place
Laurie R. King / Bantam Dell Pub Group (Trd), 1999
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by sheepish_grin | 2008-08-24 22:46 | King, Laurie R.

A Monstrous Regiment of Women

A Monstrous Regiment of Women
Laurie R. King / Minotaur Books, 1995

わたしが読んだのはSt. Martin's Press版。先に3作目を頂いて読んだので、2作目を図書館で借りてくる。参政権を得たころのイギリスの女性運動も描かれていて、なかなか面白かった。でもこれ、ローリー・キング、修士論文(「エホバの女性的側面」)のリサーチを使って書いたでしょ、とつっこみたくなる(それが悪いわけではないけれど)。3作目のほうが先に出来ていたようだし。

日本語訳はこちら。
女たちの闇―シャーロック・ホームズの愛弟子
ローリー・R・キング 山田 久美子・訳/ 集英社、1999年
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by sheepish_grin | 2005-10-30 00:57 | King, Laurie R.

『マリアの手紙』

シャーロック・ホームズの愛弟子―マリアの手紙
ローリー・R・キング 山田 久美子・訳 / 集英社、2000年

ローリー・キングのメアリ・ラッセル・シリーズ3作目。送って頂いたもの。作者のもう一つのシリーズ、捜査官ケイト・シリーズとは少し感じが違うけれど、これはこれでなかなか面白い。こちらのシリーズの方が、作者の得意とする宗教色がちょっと強いかな。

文中、ドロシー・セイヤーズのピーター・ウィムジィ卿が出てくるのだけれど、ちょっとわたしのイメージのウィムジィ卿と違うような気もする。何だろうこのふわふわっとした感じのウィムジィ卿は。でもきっとローリー・キングはこういう遊びが好きなんだろうな。オックスフォードに行ったメアリが、「指輪物語」の作者のトールキンにさりげなく会ったりしているし:
「パイとビターで何人かの友だちと楽しくおしゃべりして、トールキンという名前の変わった男の人に会ったわ。リーズの大学で教えてて、初期のアングロサクソンの詩やルーン文字に夢中なの。」(p.318)
確かこの頃のオックスフォードには、トールキンも「ナルニア」のルイスもいたはず。こう言う遊びはさりげないと読んでいて楽しい。

しかし、日本語訳のカバーはどうにかならないものか。アメリカ版もそう良くはないけれど。

A Letter of Mary
Laurie R. King / HarperCollins, 1996
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by sheepish_grin | 2005-10-29 15:38 | King, Laurie R.

『捜査官ケイト 消えた子』

捜査官ケイト 消えた子
ローリー・R・キング 布施 由紀子・訳 / 集英社、1998年

一年ほど前にも読んだのだけれど、読むものがなくなった時に、ついついてろてろと読み返してしまった。まあ1時間ちょっとで読み返せたし。本当は頂き物のマルケス『百年の孤独』があるのだけれど、自分の体力がないときにマルケスには付いていけないと思って(?)。

あるサイトの書評コーナーでこの巻が取り上げられているのを読んで、何となく読み返してみたくなったからなんだけど、やっぱりわたしもこの巻が好きだなー。ジュールス好き。あと介護人のジョンも結構愛いやつだわ。どきどきしながらも安心して読めるし、気晴らしによい。表紙のカバー絵、もうちょっと二人の顔の違いが分かるように書いてくれればよかったのに。これじゃ、ケイトとジュールス、同じ顔じゃないか。

With Child
Laurie R. King / Bantam Books (Mm)
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by sheepish_grin | 2005-05-29 13:28 | King, Laurie R.

『シャーロック・ホームズの愛弟子』

シャーロック・ホームズの愛弟子
ローリー・R・キング 山田 久美子・訳 / 集英社 1997年

捜査官ケイト・シリーズのローリー・R・キングの別シリーズ。送って頂いた(合掌)。初老のシャーロック・ホームズが出てくる。ふむふむ、なかなか面白かった。「今日は疲れたから、ちょっと続きをのんびり読んで寝るか~」と読み始めたら、たらたらと朝の4時前まで読みきってしまった・・・。

主人公の小娘(笑)・メアリ・ラッセルにもホームズにも「とろいけれどいい人」的に軽んじられているワトソン先生がちょっとお気に入り。ローリー・R・キングの作品らしく、主人公は神学を学んでいる。

訳者あとがきに、
典型的なヴィクトリア朝の紳士であるホームズと、きわめて現代的な若い女性ラッセルにコンビを組ませるというアイデアは大成功だったといえよう。女性を礼儀正しくあつかうが軽んじがちなホームズと、あくまで同等の権利を要求するラッセル。そのユーモアな味わい、重苦しくない匙加減のフェミニズムも、本シリーズの特徴といえる。(pp.527-8)
とある。確かに、メアリもがんばって、対等な相方になろうとしているのだけれど、この年齢差があまりに大きい(初期設定ではメアリ・15歳、ホームズ・50代)上にカリスマのホームズという設定だと、ちょっとくらい下にいてもいいか、と思ってしまうんだよね。その設定はちょっとずるいかもしれない。(作者の夫も30歳年上の宗教学の教授なのか、ふみみ。)しかし、この先「愛弟子」がどこまで「パートナー」になれるかは興味深いところ。自戒もこめて。

しかし、この日本語訳の文庫のカバー絵、もうちょっと何とかならなかったのだろうか・・・。

原書はこちら。
The Beekeeper's Apprentice
Laurie R. King / Bantam Books, 1995
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by sheepish_grin | 2005-04-07 13:12 | King, Laurie R.

『夜勤』

捜査官ケイト 夜勤
ローリー・R・キング 布施 由紀子・訳 / 集英社 2001年

送っていただいた本(合掌)。わーい、ケイト・マーティネリ・シリーズの4作目。続きはまだ出てないのかな。

今回もなかなかおもしろかったけれど、わたしの好みとしては、前作の『消えた子』の方が好きだな。ケイトの仕事のパートナーのアルの義理の娘のジュールスが、今回はあんまり出てこなかったし。あとケイトが(比較的)あんまり悩まないからか?

と、今カバーの開きを見てて知ったけれど、作者のローリー・R・キングは、宗教学の名誉博士号を持っていて(宗教学の名誉博士号って、どういう業績を持っている人がもらえるんだろう?)、宗教学者と結婚しているのね。だからやたらに宗教学者が出てくるのか(苦笑)。彼女の『シャーロック・ホームズの弟子』シリーズも読んでみようかな。うむむ。

原書はこちら。
Night Work: A Kate Martinelli Mystery
Laurie R. King / Bantam Books (Mm), 2000.
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by sheepish_grin | 2004-09-01 10:35 | King, Laurie R.