カテゴリ:Ozeki, Ruth( 1 )

"All Over Creation"

All Over Creation
Ruth Ozeki / Viking, 2003

2003年に読んだ、My Year of Meatsが面白かったので、同じ作者の本を読んでみた。ルース・オゼキは日系アメリカ人で、日本にも留学していたことがある。今回も主人公の母親が日本人で父親はヨーロッパ系アメリカ人。第二次大戦後、父親が日本から母親を連れてアイダホに戻ってきた、と冒頭でさらりと触れている。そういう女性を戦争花嫁と呼ぶのだそうだ(歴史の博士課程にいる友達が研究しているので、教えてくれた)。舞台はアイダホ州のジャガイモ農家。年老いた両親は介護が必要になり、隣に住む幼なじみが、14歳で家出して25年間帰ってこなかった娘を探して呼び戻す。娘のこどもたちに、ラディカルでヒッピーな環境/農業/食品問題アクティヴィストたち、遺伝子操作食品や農薬のPR担当などがからんで、ひっちゃかめっちゃか・・・というストーリー。主人公が、大人になりきれないでいて、すんなりと共感できるキャラクタではないのだけれど、なかなか面白かった。確か前作もそうだったけれど、この小説は、節ごとに語り口が三人称になったり、違うキャラクタによる一人称になったり、忙しい。

しかし、ルース・オゼキの小説を読むと、なるべくオーガニックとか安全そうな食べ物を食べようかな、と思わされる。完全には無理だけど~。

日本語訳は出ていない模様。
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by sheepish_grin | 2005-07-24 12:18 | Ozeki, Ruth