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"'G' is for Gumshoe"

ミネアポリス市立図書館は、オンラインの蔵書目録で、読みたい本を検索、最寄の図書館にない時は、相互貸借で配送をリクエスト、メールで届いたのをお知らせしてくれる。便利だ。ただ、2003年から、州政府からの予算縮小のため、開館時間が大幅に減っている。うちの最寄の図書館は、週に3日しか開いていない。

学期中も、たまには図書館でミステリー借りて、読みたいなぁ。問題は、読み出すと止まらなくて、読み終えてしまうわたしの性格。

G Is for Gumshoe (Kinsey Millhone Mysteries (Paperback))
Sue Grafton / New York: Fawcett Crest. 1990.

↑わたしが読んだのは表紙が違うペーパーバック。キンジーのぼこぼこのフォルクス・ワーゲン(車体はベージュ色)のが小さく載っている。

キンジー・ミルホーン・シリーズのG。"Gumshoe"は「ゴム靴」で、探偵とか私服刑事という意味もあるらしい。ゴムの靴はこっそり歩くのにいいからかな。

このシリーズは、英語も割と分かりやすいし、ドライでストイックなキンジーの一人称語りがなぜか精神的に心地よいので、ふと気が付くと借りている。以前に読んだトリイ・ヘイデンの『シーラという子』というノン・フィクションに、小学校の特殊学級の教師である作者が、仕事が終わった後、毎晩、『スター・トレック』の再放送を見ながら夕食を食べる、と言うくだりがあったのを思い出す。感情を表さないミスター・スポックが、食後の一杯のマティーニのように、仕事の問題やストレスと、自分の私生活を切り離すのに役に立った、と。

まあ、そこまでは行かないけど、「寄りかかると、その人がいなくなったり裏切られると、手ひどく転んでしまうんじゃないか」と人に頼りたがらないキンジーが、どう人と関わっていくかを読んでいると何となく落ち着くんだな、多分。

2・3作前から、キンジーの描写が、危なっかしいところとか、変わった癖とかも色々出てきて、読んでいて楽しい。今回は新キャラ登場。エピローグの最後の一行がしみじみしていい感じ。このシリーズは形式的にキンジーの報告書という形式を取っているので、いつも最後は"Respectively submitted"と署名がしてあるのも好き。

例によって、次回作の"H"の第1章が末尾におまけでくっついている。次も近いうちに読みたいなぁ。

日本語訳は、探偵のG
スー・グラフトン 嵯峨 静江・訳 / 早川書房

ついでに。
シーラという子―虐待されたある少女の物語
トリイ・L・ヘイデン 入江 真佐子・訳 / 早川書房
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by sheepish_grin | 2005-01-13 16:29 | Grafton, Sue

"Sea Glass"

c0022236_1485233.jpgクリスマスから5日間、テキサス州サン・アントニオに日本人の友達と行く。彼女の元・ハウスメイトが結婚して当地に引っ越したので、くっついて訪ねていく。

クリスマスの朝のフライト。直前まで徹夜でレポートのお直しをする。やれやれ。このセメスターは本当に最後までわたわたする。

何かペーパー・バックを持っていこうと思っていたのだけれど、事前に買いに行く暇もなく、乗り換えのテネシー州メンフィス空港の本屋さんに立ち寄る。メンフェス・テネシー、グレース・ランド・・・には行かないのだけれど。

ペーパー・バックの棚をじろっとにらんで、表紙が一番きれいだった本を買う。ジャケ買い。レジでお金を払うと、「このリストにある空港で、同じ本屋にレシートとこの本を持ってくれば、半額で買い取りますよ」と言われる。いい制度だなぁ。

結局、旅の間に読みきれなかったし、帰りはぱたぱたしたので返せなかったのだけれど。

ちなみに、写真は、サン・アントニオのショッピング・モールにあった電飾カウボーイ・ブーツ。右端に見えるのが乗用車のヘッドライト、なのでかなり巨大。サン・アントニオは、こじんまりとこぎれいな、メキシコ風の建築物が並ぶ観光地のダウンタウンと、それ以外はチェーン店がやたらに広大な敷地を有する街並みが印象的。12月だと言うのに暖かいのがそれだけで幸せ。基地の街で、朝鮮戦争帰りのGIと結婚した韓国系の女性が多く住むと言う。友達の元・ハウスメイトはものすごく熱心なクリスチャンで、会う人会う人みんなクリスチャン。街を案内してくれた人たち、親切だったんだけど、"Marriage=Man+Woman"と言うバンパー・ステッカーが貼ってある。ああ。頭痛が痛い。なんでブッシュ大統領が選挙に勝ったのか何となく分かったような気がした年末の旅。

Sea Glass: A Novel
Anita Shreve / New York: Little, Brown & Company. 2002.

わたしが買ったのは廉価版(マス・マーケット)のペーパーバッグで↑とは違うんだけれど、表紙はこんな感じ。

1920年代から1930年代のアメリカ、ニュー・イングランドを舞台にした歴史ロマンス(?)小説。大恐慌、破産、工場のストライキ。複数の主要登場人物が一節ごとに入れ替わり立ち代り、各々の視点で物語を語る。最初は話がばらばらで、「・・・これはものすごく短い短編小説??」と思いながら読んでいたけれど、中盤から、登場人物たちが出会いだす、という仕掛け。割かし面白かったのだけれど、やるせない気分になってしまった。うむむ。日本語訳はまだ出ていない模様。
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by sheepish_grin | 2005-01-06 11:27 | other authors