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『捜査官ケイト 消えた子』

捜査官ケイト 消えた子
ローリー・R・キング 布施 由紀子・訳 / 集英社、1998年

一年ほど前にも読んだのだけれど、読むものがなくなった時に、ついついてろてろと読み返してしまった。まあ1時間ちょっとで読み返せたし。本当は頂き物のマルケス『百年の孤独』があるのだけれど、自分の体力がないときにマルケスには付いていけないと思って(?)。

あるサイトの書評コーナーでこの巻が取り上げられているのを読んで、何となく読み返してみたくなったからなんだけど、やっぱりわたしもこの巻が好きだなー。ジュールス好き。あと介護人のジョンも結構愛いやつだわ。どきどきしながらも安心して読めるし、気晴らしによい。表紙のカバー絵、もうちょっと二人の顔の違いが分かるように書いてくれればよかったのに。これじゃ、ケイトとジュールス、同じ顔じゃないか。

With Child
Laurie R. King / Bantam Books (Mm)
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by sheepish_grin | 2005-05-29 13:28 | King, Laurie R.

"'J' is for Judgement"

J Is for Judgment (Kinsey Millhone Mysteries)
Sue Grafton / Henry Holt & Co, 1993

また借りてきてさくさく読んでしまった、アルファベット・シリーズ。日曜日、ちょっと気を抜いてたら三度寝くらいしてしまったので、ついでに読みきってしまった。うむー。

今回はぽこぽこ新展開もあってそれは面白かった。ただ、いつも小悪事を働く(留守宅に忍び込んで情報を見るとか)キンジー、今回はぽこぽことその現場を見つかっていてちょっと気が抜けたかも。いつもなら、どきどきしながらもやり過ごすか、見つかった場合は生死をかけて逃げたりするんだけれど、今回はすぐ見つかるし、なのに誰も本気で怒っていなかった。まあでもそれがリアルな探偵業なのかもしれないけれど。最後のざらりと後味の悪いところは好き。表題の"judgement"、「裁き」と言うより「(人物評価に対する)判断」という方がぴったりかも。

日本語訳は、裁きのJ
スー・グラフトン 嵯峨 静江・訳 / 早川書房
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by sheepish_grin | 2005-05-29 13:15 | Grafton, Sue

『13階段』

旅行から帰って次の日からぱきぱき修論を書こうと思っていたのだけれど、結局たらたらしてしまった。反省。

13階段
高野 和明 / 講談社、2004年

これも、もらったので読んでみた。2001年の作品の文庫化。江戸川乱歩賞受賞とか。確かに上手いし面白いんだけど、疲れる小説だった。なんでだろう。何かマッチョだからかな。刑務所はマッチョだ。スティーヴン・キングの『グリーン・マイル』もマッチョではあったけれど、ねずみのミスタ・ジングルスの存在でちょっと緩和されていたのかも。でも、作者は参考文献もかなり調べているようだし、刑務所とか、知ってるようで全く知らない世界を小説で垣間見ることができるのはいいことだ。でも疲れたけど。今度はもうちょっとほのぼの出来る話を読もうっと・・・。
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by sheepish_grin | 2005-05-22 13:04 | その他の作家

『月読』

月読―自選作品集
山岸 凉子 / 文芸春秋、1996年

もらったので読んでみた。1978年から1986年にかけての短編を集めたもの。山岸涼子は『日入処の天子』と『アラベスク』を読んだことがある。この二つは作風が違うけれど、どちらも面白かった。この『月読』は結構重かった。うむむ。『日入処の天子』も重かったけれど、短編で重いと救いがなくなるんだよね。表題作『月読』は、荻原規子の『青色勾玉』を思い出して、同じ題材でも料理の仕方でこんなに違うものか、と面白かったけれど。でもまたいつか読み返してみよう。
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by sheepish_grin | 2005-05-22 12:26 | その他の作家

『分身』

先週の土曜日は卒業式だったので、ガウンとキャップでちょっと卒業気分に浸った・・・のだけれど、修論がまだ終わっていないので、学位取得はまだ。トラブル続きの修論も、6月下旬までに終わらせる予定なのだけれど。

日本から家族が、卒業式に向けて群れをなしてやってきたので、ミネソタの北部に行ったり、ナイアガラの滝を見に行ったり、1週間遊んでしまった。楽しかったけれど、明日からまたがんばらねば。

分身
東野 圭吾 / 集英社、1996年

帰りの飛行機の中で、もらった文庫本を読み終える。1993年の作品の文庫化。東野圭吾、上手いのだけれど、いまいち乗り切れないのは、彼の作品に登場する女性の描き方が引っかかるからか、と今回読んでみて思った。割と素敵な女性も登場するのに、なんというか、描き方が表面的な気がする。『赤毛のアン』を重要なアイテムとして出すのなら、シリーズの他の作品に何の言及もほしかった。しかし、いくら好きだって、18歳の女性が『赤毛のアン』をそこまで繰り返し読むかな。13歳くらいならもっと納得できるけれど。先端技術のひずみを描くのは上手いんだけどなー。でもレモンは食べたくなった。

今回の文庫のカバー見返しに、作者近影があったけれど、彼の作品に出てきそうな若い男性のイメージでちょっとびっくりした。
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by sheepish_grin | 2005-05-21 12:41 | 東野圭吾

"'I' is for Innocent"

I Is for Innocent (A Kinsey Millhone Mystery)
Sue Grafton / New York: Henry Holt & Co, 1992

『無実のI』。ファイナルの息抜きに、と、借りてきてしまった。そして、さくさくと読んでしまった。最初は1日1章ずつ読もうとか思っていたんだけれども。うむむ。ネット・サーフィンをだらだらとするよりも本を読んだほうがいいかなーと思ったんだけれど、結果的にネット・サーフィンもして本も読んじゃうことがあるんだよね。まあでもいいか。わたしの指導教官の先生もミステリ好きで、よく、「研究もしなきゃいけないけど、自分の人生の楽しみも忘れないようにしなきゃね~」と言ってくれる。彼女の影響もあって最近は女性が主人公のミステリを中心に読んでいる。やっぱり、わたしにとって、ただ楽しむためにする読書は食事と同じくらい大切だし。

今回の"I"はキンジーの本拠地サンタ・テレサが舞台。日常生活の描写が好きなので落ち着く。色々おもしろい人も出てきたし、緊迫感のある場面もあったし、小どんでん返し(?)もあったし、面白かった。ドイツにいってしまったDietz(日本語で何て表記するんだろう、ディーツ?)のことを思い出すシーンもちょっと切なくしみじみして、いい感じ。

次はシリーズ10冊目になる"J"。ついつい図書館で予約してしまったけど、どうしようかな。

日本語訳はこちら。
無実のI
スー・グラフトン 嵯峨 静江・訳 / 早川書房
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by sheepish_grin | 2005-05-10 14:05 | Grafton, Sue

ミステリの楽しみ

Song Watermarkのyossieさん、初めてわたしのサイトに遊びに来ていただいてから早5年なのに、まだ一度もお会いしたことがない、純粋なる?インターネットでのお友達。音楽の好みがかなり似ている(yossieさんの方が遥かにお詳しくていらっしゃるのだけれど~)し、たまに読んだ本もかぶっていたり。

でも、ミステリの楽しみ方は違うみたい。「推理小説について」によると、yossieさんは、シャーロック・ホームズ・シリーズのような物証・証言から論理的に結論を導き出す「演繹法的推理小説」がお好きだそう。わたしは逆に登場人物が色々悩んだりする、「帰納法的推理小説」が好き。トリックがロジカルでなくてもあまり気にならないし。よく、トリックがよく分からないまま読み終わってしまうし。でも登場事物の心理描写や社会状況の描写が甘かったりすると、気になる。

だから、『六枚のトンカツ』を読んで、同じように脱力感に襲われていても、きっとふたりはかなり違う視点で憤っているのだ、と考えると面白い。

でもyossieさんの読書日記、Book Watermark、いつも楽しみに読んでいます、と言うことで、リンクに加えさせていただきます。読んでみたい本が増えてしまった・・・。

そんなyossieさんタイプの方にお薦めなのは、ご存知かもしれないけれど、ハリイ・ケメルマンの『九マイルは遠すぎる』かしら。安楽椅子探偵ものの短編集。

九マイルは遠すぎる
ハリイ・ケメルマン 永井 淳、深町 眞理子・訳 / 早川書房
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by sheepish_grin | 2005-05-02 13:19 | *雑記*