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"Black and Blue"

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最初に留学した時の友人がを訪ねて、2泊でアイダホ州に行ってきた。ジャガイモ畑よりも小麦畑の方が多かった気がする。

しかし、アイダホにいるよりも空港と飛行機の中にいた方が長かったかもしれない。出発は月曜日の夕方だったのだが、搭乗してもなかなか出発しない。羽根の部品が壊れているので、別の飛行機のと取り替えるとアナウンス。30分後くらいに、「治りました。今修理工を降ろすタラップを待っています」。そろそろ出発ね、と思ったら甘かった。そこからカミナリが鳴り始めて嵐になり、空港全体がシャットダウンして離陸禁止になった。そこから待つこと3時間・・・解除になったと思ったら、今度は離陸の順番待ち。結局出発したのは予定から5時間後くらいだった。フライト自体はシアトルまで3時間半ほどなのに。待っている途中、隣の席のカップルの女性の携帯を借りて、空港で拾ってくれるはずの友人に連絡。当然乗り換えの飛行機を逃したので、航空会社が用意してくれたホテルに泊まる。

朝の飛行機で目的地の空港まで行くも、迎えに来てくれるはずの友人の友人と上手く連絡が取れず、3時間ほど空港のロビーで待つ。空港から車で1時間半。友人宅に着いたら出発してから24時間ほどが経っていた。やれやれ。しかも行きの飛行機の中で学生証なくすし。

今回の教訓:旅に携帯電話は必要。普段はあまり必要ないから、倹約のために持ってなくても平気だけれど、旅行には、いるかも・・・。みんな携帯に慣れているから、きちんと待ち合わせを決めなくなったせいもあるけれど。

飛行機の中で思いっきり時間があったので、考えごとをしたり、うとうとしたりしながらも、本を1冊読了。帰りの飛行機の中で足らなくなった。

Black and Blue
Anna Quindlen / Random House, Inc., 1998

警察官の夫からの暴力から逃れるために、10歳の息子を連れて、名前を変え新しい土地にひっそりと隠れ住む女性の一人称小説。ほぼ主人公の心理描写だけで書かれているのに、描写も非常に上手いし、サスペンスとしても、しんしんと怖くて、素晴らしい。いつ夫に見つかるか、という緊迫感。毎日は静かに過ぎていくのに、どうしても崩壊へと向かっている気配。うーん、でもこれはドメスティック・バイオレンスに対する予備知識があるからこそかもしれないな。全然知らなかったらここまで緊迫感も哀しみも味わえないのかもしれない。小説は読者と共鳴する。

息子に心理カウンセラーを紹介してあげようか、と言う申し出に、主人公が「一人にしゃべっちゃったらみんなにしゃべってしまうかもしれないから」と迷う場面、「話せる場を作ってあげれば楽になるのに~」とぎりぎりした。でも、悩み、と言うのはそういうものかもしれない。話してはだめだと思うからこそ悩みなのか。

日本語訳も出ている。
黒と青
アナ・クィンドレン 相原 真理子・訳 / 集英社、2002年

また見つけたらこの作者の小説、読んでみようっと。
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by sheepish_grin | 2005-06-29 14:25 | Quindlen, Anna

"'K' Is for Killer"

K Is for Killer (Kinsey Millhone Mysteries)
Sue Grafton / Henry Holt & Co., 1994

金曜日午後3時、最後のチェックを済ませて修論を学部の事務室に提出。卒業用の書類も同時に出して、これで6月に卒業できる・・・。ここの大学は一年のうち何月でも卒業できる。

明日のジョーのように白く灰になっている暇もなく、指導してくれた先生やインターンシップ先にメールでペーパーを送付。あ、提出したやつ、ちょっと表が分断されてたかも・・・(まあいいか、多分、誰も読まないだろうし;)。

夕方、ちょっとのんびりと近所の古本屋なんかを散歩する。鶏肉のブリトー(←メキシコ料理。タコスの親戚みたいなものか。はてなダイアリーに、「柔らかいトルティーヤに牛肉、鶏肉、豆、米を包んだもの、ひとつでお腹いっぱい」と解説してあってちょっとおもしろい。確かにひとつでお腹いっぱい、というか、食べきれない)を買って食べる。ふやふや。

週末、久々にウィンドー・ショッピングでもしようと思ったけれど、結局、夕方まで眠ったり、うとうとしながら本を読んだり、のんびりと過ごした。図書館で借りてきた、アルファベット・シリーズの『K』。今回は、常に朝方のキンジーが珍しく深夜に活動する話で、キンジーも夕方に起き出してきたりしていて、自分とちょっとオーバーラップしておかしかった。いつものキンジーのストイックさがないから、ちょっと物足らない気もしたけれど。お話的にはまあまあか。半分寝ながら読んだんだけど。

日本語訳は
殺害者のK
スー・グラフトン 嵯峨 静江・訳 / 早川書房、1998年
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by sheepish_grin | 2005-06-26 11:58 | Grafton, Sue

"Middlesex"

泣きながら書いた(いやほんとに)修論がやっと口頭試問まで終わった。合格のサインをもらってほっと一安心。ああよかった。まだ直さないといけないところはあるけれど、先が見えたので気も楽だ。あ~これでやっと卒業できる・・・。

クラスメートが夏のブック・グループ(みんなで同じ本を読んで感想を言い合う会)に読んでくれた。修論を書いている途中は、家に帰るとも頭が英語を受けつけなかったので読めなかった。草稿を書き上げた後の週末と、口頭試問の後に急いで読み終える。544ページもあって大変だった。行ってみたらわたしともう一人しか全部読んでいなかったし(苦笑)。

Middlesex
Jeffrey Eugenides / Picador USA, 2002

ギリシア系移民の家族三代を巡る歴史・家族小説、かな。ピューリッツァー賞受賞。歴史的なところは面白かったのだけれど、最後に近づくにつれてだんだん読むのが辛くなって来たのは否めない。カルが男の子として語り始めると、感情移入できなくなったし。しかし、Amazonのレビューに、
カリオペは罪深い家族の秘密と遺伝子の歴史―カリーをカルに変えた驚くべき遺伝子の歴史―を探ることになる。
とあるけど、半陰陽(両性具有)って遺伝子のせいなのかしら??(と、ブック・グループでも話題になった)。

日本語訳も出ている。なぜか189ページ増量の733ページ。サイズが小さいのかな?表紙のイラストがかわいい(内容と合っているかは別として)。見覚えがあるようなタッチの絵だけれど、誰だったかな。
ミドルセックス
ジェフリー・ユージェニデス 佐々田 雅子・訳/ 早川書房、2004年
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by sheepish_grin | 2005-06-14 12:56 | other authors