<   2005年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

『だれも猫には気づかない』

だれも猫には気づかない
アン・マキャフリー  赤尾 秀子・訳 / 東京創元社、2003年

職探し中なのだけれど、とりあえずパート・タイムのインターンシップが出来ることになった。家賃の足しになるので、ひとまず安心。

なので週末は送ってもらった本をうとうとしながら読む。カバーによると、「猫ファンタジイの逸品」だそうな。舞台は中世のとある公国。賢明な老摂政は、薄闇色の猫ニフィを若き領主に遺して微笑みながら亡くなる。勢力を拡大しつつある隣国との関係、領主の恋に、賢い猫が絡む・・・と、まあ、三毛猫ホームズをちょっとお洒落にしたような話で、さくさく読めて楽しかった。あまりこなれていない訳といい、ちょっとご都合的なプロットといい、ブロンドで巻き毛で血の気が多くて男前の若き領主様といい、たまにはこういうのも、力が抜けていい。中高生の図書室とかにありそうな感じ。でも、みんな猫に気がついてると思うんだけど・・・何か読み損ねたのだろうか。

原書はこちら。おお、表紙があざやかだ。
No One Noticed The Cat
Anne McCaffrey / Wildside Pr, 1996
[PR]
by sheepish_grin | 2005-07-30 11:21 | other authors

"All Over Creation"

All Over Creation
Ruth Ozeki / Viking, 2003

2003年に読んだ、My Year of Meatsが面白かったので、同じ作者の本を読んでみた。ルース・オゼキは日系アメリカ人で、日本にも留学していたことがある。今回も主人公の母親が日本人で父親はヨーロッパ系アメリカ人。第二次大戦後、父親が日本から母親を連れてアイダホに戻ってきた、と冒頭でさらりと触れている。そういう女性を戦争花嫁と呼ぶのだそうだ(歴史の博士課程にいる友達が研究しているので、教えてくれた)。舞台はアイダホ州のジャガイモ農家。年老いた両親は介護が必要になり、隣に住む幼なじみが、14歳で家出して25年間帰ってこなかった娘を探して呼び戻す。娘のこどもたちに、ラディカルでヒッピーな環境/農業/食品問題アクティヴィストたち、遺伝子操作食品や農薬のPR担当などがからんで、ひっちゃかめっちゃか・・・というストーリー。主人公が、大人になりきれないでいて、すんなりと共感できるキャラクタではないのだけれど、なかなか面白かった。確か前作もそうだったけれど、この小説は、節ごとに語り口が三人称になったり、違うキャラクタによる一人称になったり、忙しい。

しかし、ルース・オゼキの小説を読むと、なるべくオーガニックとか安全そうな食べ物を食べようかな、と思わされる。完全には無理だけど~。

日本語訳は出ていない模様。
[PR]
by sheepish_grin | 2005-07-24 12:18 | Ozeki, Ruth

"The Patron Saint of Liars"

Patron Saint of Liars
Ann Patchett / Houghton Mifflin Co., 1992

夏のブック・グループ、第二回・・・のはずだったのだけれど、体調を崩した人が出たりして、延期になった。でもとりあえず読み終わっているから感想を書いておこうかな。ブック・グループで感想を言うのに役に立つかもしれないし。長すぎて読みきれない人が続出した前回の反省を元に、今回の本は336ページ。

タイトルは「嘘つきの守護聖人」か。夫を愛してはいない、と気が付いた主人公ローズは、妊娠しているのを知ると、そっけない書置きのみを残して家を出、カトリック教会が運営する未婚の母親のための施設に身を寄せる。という設定なのだけれど、どうしてローズは家を出ないといけなかったのか、一体彼女は何を考えているのか、さっぱりわからないのがある意味すごい。うーむ。時は1960年代。

一人称小説なのだけれど、大きく三部に分かれていて、部ごとに語り手が違う。通しでローズが語り手だったら、もうちょっと人物描写が広がったような気がしないでもない。作者は誰が語り手かを変えて、何パターンか書いてみたのかな、と想像してみると面白い。

ただ、小説の冒頭でローズが、自分はこの先の人生ずっと嘘をつき続けるのだと思うシーンがある。「言わないという嘘(a lie of omission)をつくことから始めた」。ローズが何を考えているのか分からないのは、彼女が他の登場人物にだけではなく、読者にも、自分のことを明かしたがらないかもしれない。それは小説としてどうなのよ、というのはおいといても、わたしも、言わないことでよく嘘をついているわ、とぼんやりと思った。そう思わせるのが作者の戦略だったのかしらん。

日本語訳は出ていないみたい。
[PR]
by sheepish_grin | 2005-07-20 11:43 | other authors

"'L' is for Lawless"

7月4日はアメリカの独立記念日でお休み。3連休、最初の2日はころころと本を読んでいたけれど、最終日は修論打ち上げに、巨大モールで、日本の銀行口座に請求が行くクレジット・カードを持って、景気よく買い物をした。ふふふ。こちらの銀行口座は残高残り少ないので倹約中。Ann Taylor Loftのセールで夏のパンツ3本購入。Petitesサイズ(小さいサイズ)があるのでうれしい。と言っても、petitesでも身長5フィート4インチ(164cm)が標準。わたしは5フィート1インチくらいしかないんだけど・・・。ボディ・ショップでハンドクリームとベルガモットの香りのボディ・ローションも買った。

夜は花火に連れて行ってもらった。かなり大きい打ち上げ花火を、自宅の庭であげている人たちがたくさんいてびっくり(この州では花火の販売は違法だけれど、隣の州とかで買って来るそうな)。日本の花火の方が間隔にこだわってるかも~、とぼんやりと思いながら見た。

本は5日に読み終わった。
L Is for Lawless (Kinsey Millhone Mysteries)
Sue Grafton / Henry Holt & Co, 1996

無法のL。珍しく1週間感謝祭休暇を取ったキンジー、近所の家族の亡くなったおじいさんの書類手続きの手伝いを頼まれたあげく、宝探し騒動に巻き込まれる。カバー見返しのレビューに、"the return of Kinsey as a bad girl"とあるけれど、本当にそんな感じ。ホテルのメイドに変装して部屋に忍び込んだり。 奇想天外でおもしろかった。キンジーは仕事休めない人だな~と苦笑しつつ。

日本語訳はこちら。
無法のL
スー・グラフトン 嵯峨 静江・訳 / 早川書房
[PR]
by sheepish_grin | 2005-07-05 09:26 | Grafton, Sue

Musical Baton?

とらさんからMusical Batonというのが回ってきたので、遅くなったけれど心にそれなりのゆとりが出来たので(苦笑)、やってみる。

Q1: Total volume of music files on my computer (PC に入っている音楽ファイルの容量)
ちまっと644MB・・・。iPodとかMP3プレーヤーも持ってないし(誰か下さい)、ネットの音源を落として保存するくらいにしか使ってない。しばらく行けていないS&Gオフ会の音源とか。あ、イッシーさんの"My Wife is Kathy"発見。

Q2: Song playing right now (今、演奏中の曲)
Scream & Whisper
Edwin McCain / DRT Entertainment, 2004
このアルバムから、"Save the Rain"という曲。このアルバムはMaia Sharpが"Say Anything"で参加しているから買ったのだけれど、他の曲もなかなかいい。トラック6の"Couldn't Love You More"が好き。

Q3: The last CD I bought (最近買った CD)
Fine Upstanding Citizen
Maia Sharp / Koch, 2005
最近順調に新作を出しているMaia、このアルバムも素敵に仕上がり。ミネソタまでライブに来てくれないだろうか。

Q4: Five songs (tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または思い入れのある曲を5曲)
アルバムじゃなくて曲なのね。わたしはアルバム単位なんだけどな。(だからお金があってもiPodが向いているだろうか、という疑問も)。
1. Art Garfunkel: "Watermark" (from Warermark)
この曲、とてもアーティな気がするので。
2. Art Garfunkel, Maia Sharp, & Buddy Mondlock: "What I Love About Rain" (from Everything Waits To be Noticed)
このアルバム全部愛しているので選びがたいけれど、最近のお気に入りはこれ。
3. Suzanne Vega: "Rosemary"
ベスト盤にのみ収録の短い曲なのだけれど、いつもリピートして聞く。
4. Lisa Loeb: "Would You Wonder" (from The Way It Really Is)
これもMaia Sharpが参加している曲。このアルバムを聞くまで、忙しすぎてか1年ほど新しい音楽を受け付ける余裕がなくなっていたけど、音がすんなりと体に入ってきたので。
5. Paul Simon: "Something So Right" (from There Goes Rhymin'
Simon
)
この曲、ArtieかSuzanne Vegaタイプの人が歌ったらものすごくわたし好みになるポテンシャル100%だとかねがね思っている。Paulのも好きなんだけれど。わたしの好み的にはもうちょっと脆い感じが入るといいのよね。Annie Lenoxのも聞いてみたけれどやっぱりちょっと違う。Artieがライブで何度か歌ったと言う情報もあるのでいつかの邂逅を楽しみに。

Q5: Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人の人)
考えたけれど渡す人に迷ったのでここでストップ。なんかちょっと中学生くらいにあった幸福/不幸の手紙を思い出したし;。しかし、大学や高校の時の友達も今じゃブログ持っている人も結構いるんだろうと思うんだけれど、オンラインとオフラインのお付き合いが結構分かれてしまった気がする。うみみ。
[PR]
by sheepish_grin | 2005-07-03 13:38 | *雑記*