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『意味がなければスイングはない』

意味がなければスイングはない
村上 春樹 / 文藝春秋、2005年

村上春樹による音楽エッセイ。彼のエッセイは、いつもは脱力系というか、ゆるい感じだが、これは結構真面目に書いてある。クラシック、ジャズ、ロック、ジャンルは色々だけれど、村上春樹が好きなミュージシャンと音楽のことを、とつとつと語っている。

この本で取り上げられているミュージシャンの中で、わたしが聞いたことがあるのは、ブライアン・ウィルソンぐらい。わたしは、ジャズやクラシックをほとんど聞かないし。でも、と言うか、だからこそ、人が何を考えて、何に注目しながら音楽を聴いているかを読むのは、とても面白かった。

ルドルフ・ゼンキンとアルトゥール・ルービンシュタインという二人のピアニストのそれぞれの伝記を読んで書いた6章目の最後に、村上春樹はこう書いている:
音楽として純粋に優れていればあとのことはどうでもよろしい、という人もいるかもしれないし、それはもちろん正論なのだが、僕には―小説家だからということもあるかもしれないけれど―音楽を媒介にして、その周辺にある人々の生き方や感情をより密接に知りたいという思いがあるし、こういう本を読んで音楽を聴くと、何かひとつ得をしたような愉しい気持ちになれるのだ。(p.159)

わたしも、自分の好きな音楽やミュージシャンに対しては、同じような思いを抱くから、知らないジャンルの音楽やミュージシャンについて、色々こういううんちくを読むのは楽しい。今度、この本で取り上げられていたブルース・スプリングスティーンも聞いてみようか、と言う気にもなると言うものだ。
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by sheepish_grin | 2007-02-03 18:13 | 村上春樹

"'Q' is for Quarry"

Q Is for Quarry
Sue Grafton / Berkley Pub Group (Mm), 2003

キンジーのアルファベット・シリーズ、Qまで読み進めた。ハードカバーは2002年発売。今回は「採掘場」のQ。18年前に採掘場で死体で見つかった身元不明の少女の事件を、心臓発作を起こして休職中のドラン警部と、ドラン警部のお友達の退職した刑事と一緒に捜査する。

英語で「ななしのごんべい」の女性版はJane Doe。作者あとがきによると、実際の事件を基にして書いたそうだ。

日本語訳は『獲物のQ』。
獲物のQ
スー・グラフトン / / 早川書房、2003年
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by sheepish_grin | 2007-02-02 14:19 | Grafton, Sue