『十六歳の闇』

久々更新。この3ヶ月でたくさん小説を読んだので、ぽちぽちと、さかのぼって書こうかな。

十六歳の闇
アン・ペリー著、 富永 和子訳 / 集英社、2004年

モンク警部シリーズの作者、アン・ペリーの別シリーズ、ピット警部夫妻シリーズの6作目。日本では、シリーズ16作目の『娼婦殺し』が最初に訳された模様。既に20作以上出ている長寿シリーズなのね。

モンク警部シリーズと時代設定も舞台も同じなので、モンク警部とピット警部の書き分けをちゃんとしないと厳しいだろうな。どっちも基本的に同じような性格だし。この『十六歳の闇』は、謎を解き明かさない方が上流階級の社会にとってはいい、という事件を取り扱っていて中々面白い。でも、最後はちょっと希望的じゃないかね、ピット警部・・・。

Bluegate Fields
Anne Perry / Crest, 1984

原題のBluegate Fields は、小説の冒頭で死体が見つかったスラム街の名前。
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# by sheepish_grin | 2006-03-20 22:33 | Perry, Anne

『百年の孤独』

百年の孤独
G.ガルシア=マルケス、鼓直・訳 / 新潮社、1972年

名前は聞いたことがあるけれど、読んだことはない「古典」の筆頭(?)である『百年の孤独』を頂いてしまい(いえ、ありがとうございました^^)、しばらく寝かしてあったのだけれど、通勤電車の中でやっと読み始める。いやー、電車の中で細切れに読んでいると1ヶ月以上かかってしまった。壮大で奇妙で入り組んだ一族の物語。スペイン語ってこういう感じの言葉なのだろうか、と翻訳を読みつつ考える。

スペイン語版はこんな感じ。Cien Anos de Soledad
Gabriel Garcia Marquez / Sudamericana
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# by sheepish_grin | 2006-02-02 00:58 | Marquez, G.Garcia

『愚者の地』

愚者の地
サラ・デュナント 小西 敦子・訳 / 講談社、1998年

ハンナ・ウルフ・シリーズ3作目。ハンナに慣れてきて、皮肉全開なのが楽しい。今回の舞台は女性専用の高級エステ・ヘルスクラブ。美容整形も絡む。1作目は人工授精・代理母。2作目は動物愛護団体。最近話題の社会問題を絡めてみました、と言うような器用さ。でもこのシリーズの一番の魅力はハンナのイギリス的シニカルさかな。

Under My Skin (Hannah Wolfe Crime Novels)
Sarah Dunant / Scribner, 1995
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 01:20 | Dunant, Sarah

『最上の地』

最上の地―私立探偵ハンナ
サラ・デュナント 小西 敦子・訳 / 講談社、1994年

ハンナ・ウルフ・シリーズ2作目。日本では1作目よりも先に発売された。英国推理作家協会賞受賞だからかな。イギリスが舞台のミステリで、主人公のハンナもイギリス的にシニカルなので、そこが楽しい。

Fatlands: Hannah Wolfe Crime Novels
Sarah Dunant / Scribner, 1993
原題の"Fatland"って、意味は何だろう。
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 01:13 | Dunant, Sarah

『裁きの地』

裁きの地
サラ・デュナント 小西 敦子・訳 / 講談社、1996年

私立探偵ハンナ・ウルフ・シリーズの1作目。頂き物。日本語訳はこれが2番目に出た模様。同じ作者の『女性翻訳家』はかなりグロかったので、警戒して読んだけれど、こちらはそんなことがなくて一安心。サラ・デュナント、『女性翻訳家』で日ごろの鬱憤(?)を晴らしたかったのだろうか・・・。

Birth Marks: A Hannah Wolfe Crime Novel
Sarah Dunant / Scribner, 1991
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 01:05 | Dunant, Sarah

A Monstrous Regiment of Women

A Monstrous Regiment of Women
Laurie R. King / Minotaur Books, 1995

わたしが読んだのはSt. Martin's Press版。先に3作目を頂いて読んだので、2作目を図書館で借りてくる。参政権を得たころのイギリスの女性運動も描かれていて、なかなか面白かった。でもこれ、ローリー・キング、修士論文(「エホバの女性的側面」)のリサーチを使って書いたでしょ、とつっこみたくなる(それが悪いわけではないけれど)。3作目のほうが先に出来ていたようだし。

日本語訳はこちら。
女たちの闇―シャーロック・ホームズの愛弟子
ローリー・R・キング 山田 久美子・訳/ 集英社、1999年
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 00:57 | King, Laurie R.

『サンディエゴの十二時間』

サンディエゴの十二時間
マイクル・クライトン 浅倉 久志・訳 / 早川書房、1993年

これも頂き物。パニック物(?)。何というか、映画化することを前提にして書かれたような感じ、かしらん。

Binary
John Lange / Arrow, 1972

原作はJohn Lange名義で発行。
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 00:46 | other authors

『追われる男』

追われる男
ジェフリー・ハウスホールド 村上 博基・訳 / 東京創元社、2002年

これも頂き物。とにかく逃げまくる男性の話。なぜ逃げているのかもよく分からないほどに。微妙に効いたイギリス的にシニカルなユーモアが面白い・・・のだと思う。原作は1939年発行。なるほど、だから、暗殺しようとした独裁者のことを思いっきりぼかしてあるのか。

Rogue Male
Geoffrey Household / Phoenix, 1939
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 00:21 | other authors

『裏切りの色』

裏切りの色
マーシャ・シンプスン 堀内 静子・訳 / 早川書房、2001年

これも送ってもらったもの。アラスカの海をスクーナー船(ってどういう船なんだろう)で、移動図書館として本を運んでいるライザを主人公とするミステリ。銃撃戦もあって少しハードボイルドな香りがするが、主人公の女性が物静かで凛としているので、楽しめた。ネイティブ・アメリカンの部族の謎とかも出てくるけれど、あくまで現代的。アラスカのように、馴染みがない場所が舞台のミステリも面白い。

Crow in Stolen Colors
Marcia Simpson / Poisoned Pen Press, 2000
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# by sheepish_grin | 2005-10-30 00:03 | other authors

『マリアの手紙』

シャーロック・ホームズの愛弟子―マリアの手紙
ローリー・R・キング 山田 久美子・訳 / 集英社、2000年

ローリー・キングのメアリ・ラッセル・シリーズ3作目。送って頂いたもの。作者のもう一つのシリーズ、捜査官ケイト・シリーズとは少し感じが違うけれど、これはこれでなかなか面白い。こちらのシリーズの方が、作者の得意とする宗教色がちょっと強いかな。

文中、ドロシー・セイヤーズのピーター・ウィムジィ卿が出てくるのだけれど、ちょっとわたしのイメージのウィムジィ卿と違うような気もする。何だろうこのふわふわっとした感じのウィムジィ卿は。でもきっとローリー・キングはこういう遊びが好きなんだろうな。オックスフォードに行ったメアリが、「指輪物語」の作者のトールキンにさりげなく会ったりしているし:
「パイとビターで何人かの友だちと楽しくおしゃべりして、トールキンという名前の変わった男の人に会ったわ。リーズの大学で教えてて、初期のアングロサクソンの詩やルーン文字に夢中なの。」(p.318)
確かこの頃のオックスフォードには、トールキンも「ナルニア」のルイスもいたはず。こう言う遊びはさりげないと読んでいて楽しい。

しかし、日本語訳のカバーはどうにかならないものか。アメリカ版もそう良くはないけれど。

A Letter of Mary
Laurie R. King / HarperCollins, 1996
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# by sheepish_grin | 2005-10-29 15:38 | King, Laurie R.